愛媛大学映画研究会
MOVIE

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●2003/2002年度作品

「42195(ヨンマンニセンヒャクキュウジュウゴ)」(2003年度)
監督・脚本・編集:梶山晃
<STORY>
「人生のいい事をマラソンの給水ポイントに照らし合わせると俺の人生は今日までだ」といって目の前で自殺した敬愛する『センパイ』。それから身の回りで次々いい事が起こる主人公は、やがて自分にも給水地点がきていて人生をゴールしなければならないのではないかと考え出す。主人公はどのような答えを導き出すのか。
<POINT>
喜びながらも複雑な心境になってしまう主人公の「顔」が最大の見所。
音楽はインディーズバンドの曲を使用した、「著作権、完全に俺」な作品。ひたすらさまよう主人公の風景は村瀬監督のお気に入りとなった。


「FLAVOR2」(2003年度)
監督・脚本・編集:小比賀圭司・梶山晃・他
<STORY>
小比賀監督、梶山監督、他のオムニバス作品。


「かじやまつり」(2003年度)
監督・脚本・編集・全責任:梶山晃
<CONCEPT>
梶山の日頃考えていること」をテーマに、四本のオムニバスで構成された作品集。
<STORY>
「Do Nut」:漫然とした日を送る男。ある日ドーナツを食べようと外に出る。ドーナツ購入後に繰り広げられる淡々とした日常のワンシーンを本人の心理的呟きで描く。
「求眠」:
眠りたいのに、アパートの四方から響く音で眠れない男を薄気味悪い照明と顔芸で表現したシュールな作品。
Hot Dog Days」:暑さで錯乱した男がフライパンを持って次々人を殴り倒してゆく。ただそれだけ。実はオチまで準備された15分用の作品だったが、キャストが集まらず「予告編」という形で公開された。
」:当時流行のスキャットを使ったCMのパロディで、酢を一気飲みするという、元ネタを知らなければポカンとしてしまう作品。そもそも作品といえるのか。
<POINT>
梶山が七転八倒しながら新しい道を模索している、という姿を垣間見ていただきたい。そして、「こんなくだらない映像でも『作品』と言い張れるんだ」ということをおぼろげにわかっていただきたい。


「FLAVOR」(2002年度)
監督・脚本・編集:小比賀圭司・水野俊紀・梶山晃・森貞かおり
<STORY>
小比賀監督、水野監督、梶山監督、森貞監督、4人のオムニバス作品。
「七週間」(2002年度)
監督・脚本・編集:梶山晃
<STORY>
とあるアパートの一室。机の上に並ぶおいしそうな料理。部屋の中には女。料理をしていた男は皿を並べてゆき、食事を始めるが女は手をつけようとしない。そこには悲しい理由があった・・・。「FLAVOR」の中の一作品。
<POINT>
オタク部屋のディープさと、それに反した男の料理のまめなところ、そして男の食いっぷりに笑って良いのかどうか、困惑してください。
「ボレロ」(2002年度)
監督・脚本・編集:水野俊紀
<STORY>
熱々のカップヌードルを食べようとしたら口笛になっちゃった。「FLAVOR」の中の一作品。


「ランニング・ブルー」(2002年度)
監督・脚本・編集:梶山晃
<STORY>
すれ違いに少女に一目ぼれした主人公。気を引きたいがために「ジョギング姿」となり、少女の前に現れる。やがて二人の間には「恋」と呼ぶには幼い感情が芽生える。それを主人公は走ることで表現してゆく。ひたすらに主人公は、思いを走ることで表現してゆく。気恥ずかしくなるような王道ラブストーリー。
<POINT>
初々しいキャストと百戦錬磨のスタッフ。そのハーモニーがその年最大のヒット、「映画研究会アカデミー賞大賞」を産み出した。邦画の奥ゆかしさと風景を味わってもらいたい。






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